筑波大学附属駒場中学校2021年算数第1問(解答・解説)


一般に、〇×〇−△×△=(〇+△)×(〇−△)となります。 2乗の差=和と差の積となることについては、第105回算数計算問題の解答・解説を参照。
特に、〇と△の差が1のとき〇+△となるから、〇×〇×3.14−△×△×3.14=(〇×〇−△×△)×3.14=(〇+△)×3.14となります。
 はじめ (5+4)×3.14
 1秒後 (6+5)×3.14
 2秒後 (7+6)×3.14
 ・・・・・・・・・・・・・・
 □秒後 (□+5+□+4)×3.14 ←時刻と半径をうまく対応させると、このようになることがすぐにわかりますね。
(1)
5秒後の斜線部分の面積は
  (5+5+5+4)×3.14
 =62.8−3.14 ←3.14×20−3.14×1
 =59.66cm2
となります。
(2)
逆算するだけですね。
  {2021/3.14−(5+4)}×1/2
 =317.・・・
だから、斜線部分の面積がはじめて2021cm2を超えるのは318秒後となります。
(3)
T/Sの値がはじめて1.02=51/50より小さくなる時刻を□秒後とします。
 T/S<51/50
 T×50<S×51 ←両辺を(50×S)倍しました。
 (□+6+□+5)×50<(□+5+□+4)×51
 □×100+550<□×102+459 ←分配法則を利用しました。
 91<□×2 ←両辺から459と□×100を取り除きました。
 □>45.5
となるから、条件を満たす「ある時刻」は46秒後となります。



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