開成中学校2002年算数第1問(4)(解答・解説)


BCの長さは不要です。
BCとADが交わった点をFとします。
直角二等辺三角形DABとEACは相似(相似比はAB:AC=4:3)だから、AD=BD=[28]とすると、AE=EC=[21]となります。 ←ADとAEの差が4+3=7の倍数となるようにおきました。
三角形FBDと三角形FCEのちょうちょ相似(相似比はBD:CE=AB:AC=4:3、面積比は(4×4):(3×3)=16:9)に着目すると、DF=[4]、EF=[3]となります。
三角形BDFは、三角形DABと底辺が共通(BD)で、高さがDF/AD=[4]/[28]=1/7倍だから、面積も1/7倍となります。
したがって、求める面積の和は
  4×(4×1/2)×1/2×1/7×(16+9)/16
 =25/28cm2
となります。
因みに、ラ・サール高校で同じような問題が出されています(ラ・サール高等学校2010年数学第2問(2))。
ラ・サール高校の問題の解説では、直角三角形を2個組み合わせた二等辺三角形を作出して解いていますが、この開成中学校の問題と同様の補助線(垂線)を引いて解くこともできるので、ぜひやってみましょう。



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