洛星中学校1999年算数第4問(解答・解説)

(1)
池を1周するのにかかる時間の比が
  (花子+次郎):(花子+太郎)
 =(0.9分+9分+0.1分):9分
 =10:9
だから、速さの比は、その逆比で、
  (花子+次郎):(花子+太郎)
 =H:I
となります。
  I−H
 =@
が、太郎と次郎の速さの差(40m/分)と等しくなるから、(花子+太郎)の速さ(I)は
  40×I/@
 =400m/分
となります。
(2)
池1周の長さは
  400×9
 =3600m
となります。
(3)(4)
花子が向きを変えた時点の3人の位置関係を確定させます。
花子と太郎は、3回目の出会いの後0.1分間遠ざかっているから、2人の間の距離は
  400×0.1
 =40m
となり、この後太郎が花子に追いつく距離は
  3600−40
 =3560m
となります。
花子と次郎は、2回目の出会いの後
  8.9+0.1
 =9分間
遠ざかっているから、2人の間の距離は
  (40×H/@)×9
 =3240m
となり、この後次郎が花子に追いつく距離は
  3600−3240
 =360m
となります。
花子が向きを変えてから2人に追いつかれるまでに進んだ距離の比が
  (太郎−花子):(次郎−花子)
 =3560:360
 =89:9
となるので、速さの比は
  (太郎−花子):(次郎−花子)
 =[89]:[9]
となります。
  [89]−[9]
 =[80]
が、太郎と次郎の速さの差(40m/分)と等しくなるから、(太郎−花子)の速さ([89])は
  40×[89]/[80]
 =89/2m/分
となります。
和差算により、花子の速さは
  (400−89/2)÷2
 =711/4m/分・・・(4)の答え
となります。
花子は3度目に太郎に出会ってから
  3560÷89/2+0.1 ←0.1をたすのをうっかり忘れないようにしましょう。
 =3560×2/89+0.1 ←3560と89が約分できることは、上の計算から明らかですね。
 =80.1分後・・・(3)の答え
に2人に追いつかれたことになります。



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