筑波大学附属駒場中学校2026年算数第2問(解答・解説)
3年前に同じような問題が出されています(筑波大学附属駒場中学校2023年算数第3問)。
(1)
同じ長さの辺と等しい角に着目して、この三角形に三角形ABCを重ね合わせます。
左上の黄色の三角形は二等辺三角形となるから、□=15となります。
(2)
(1)の三角形の内部に図のように正三角形をはめ込みます。 ←やろうとしていることは、(1)と同じで、(1)と(2)の図形を重ね合わせようとしています。ただ、角度の等しいところを重ね合わせても、辺の長さが等しいかどうかわからないので、まず、(2)の三角形と3つの角度が等しい三角形(とりあえず相似な三角形)を作り出すため、正三角形をはめ込んだわけです。
すると、黄緑色の三角形は(2)の図形となります。 ←合同条件を満たしていますね。
したがって、□=8となります。
(3)
60+40=100°、15cmに着目し、(3)の図形を15/23倍に縮めたものと(1)の図形を図のように組み合わせて三角形PQRを作り出します。
角QPR=180−(40+10+60)=70°となり、角PQRと等しくなるから、PR=QR=23cmとなります。
ここで、上で作出した図形に、(2)の図形を組み合わせます。
角TSU=角RQU=40°となる(錯角が等しい)から、TSとRQは平行となります。
三角形TSUと三角形RQUのちょうちょ相似(相似比はTS:RQ=8:23)に着目すると、TU=15×8/23=120/23cmとなります。
したがって、PTの長さが23−15−120/23=64/23cmとなるから、□=64/23×23/15=64/15となります。 ←最初に縮小したものを元に戻すのを忘れないようにしましょう。
(別解)
(2)の図形の中に(1)の黄色の二等辺三角形が含まれていることに着目して解きます。
(2)の三角形に(1)の黄色の二等辺三角形を重ね合わせます。
紫色の三角形は三角形ABCと相似な三角形となるから、残り2辺の長さ(黄色の二等辺二等辺三角形の残りの辺の長さ)は8×15/23=120/23cmとなります。 ←先ほどのUTの長さですね。
ここから、先ほどの解説の図を作り出して解くこともできますが、ここでは、二等辺三角形の問題における定石的手法で解いてみます。 ←最難関中学校の入試問題や算数オリンピックの問題でよく利用できる手法で、上で紹介した3年前の筑駒の入試問題の解説でも利用しています。
黄色の二等辺三角形を線対称の軸で二等分して合同な2つの直角三角形に分けます。 ←(3)の三角形に登場する。10°の角を作り出しました。
この直角三角形の辺の比は、大:小=15:(120/23×1/2)=23:4となります。
(3)の三角形にこの直角三角形と相似な三角形(オレンジ色の三角形)を組み合わせて、さらにオレンジ色の三角形と合同な三角形を組み合わせます。
すると、三角形HIJは黄色の三角形を二等分して作った三角形と相似な三角形となります。
IK=KL=[16]とすると、HI=[16]×23/4=[4×23]となり、IJ=[4×23]×23/4=[529]となります。
[529]−[16]×2=[497]が23cmに相当するから、□(=HL=HI)=23×[4×23]/[497]=2116/497となります。 ←近似値を使った問題なので、解き方によって答えが異なることがあります。