灘中学校2022年算数2日目第1問(解答・解説)


(1)
一般に、xの約数として1番大きなものはx、2番目に大きなものはx/2以下、3番目に大きなものはx/3以下となります。
x/2とx/3を加えたところで、xを超えることはないから、[x]>xとなるためには2番目に小さい約数がxとなる、つまり、xが素数となることになります。
したがって、答えは2、3、5、7となります。
(2)
12=1+11、2+10、3+9、4+8、5+7、6+6を調べつくします。
1+11の場合、1×11=11が条件を満たします。
2+10の場合、2×10=20が条件を満たします。
3+9の場合、3×9=27が条件を満たします。
4+8の場合、4×8=32は条件を満たしません。 ←[32]=2+16=18となりますね。実際には、4を見た瞬間に、約数2があることが分かるので、計算するまでもありません。
5+7の場合、5×7=35が条件を満たします。
6+6の場合、6×6=36は条件を満たしません。 ←[36]=2+18=20となりますね。実際には、6を見た瞬間に、約数2があることが分かるので、計算するまでもありません。
したがって、答えは11、20、27、35となります。
(3)
例の[51]=20より小さいものを探していきます。
2番目に小さい約数が2のとき、2番目に大きい約数は、約数をペアで書き出したときに2とペアになる数となりますが、それは52/2=26以上となり、論外ですね。
2番目に小さい約数が3のとき、問題文の例より、最低でも20となってしまいますね。
また、(1)で考察したことより、素数は論外ですね。
そこで、2でも3でも割り切れない数のうち素数でないものをチェックしていきます。 ←6個中2個未満で、全部で10数個なので、調べつくします。100=10×10であることから、10前後の約数をペアにしたものをチェックしてもよいでしょう。
[55]=5+11=16
[65]=5+13=18
この後の5の倍数は[x]>18となるので、チェックする必要はありません。
[77]=7+11=18
この後の7の倍数は[x]>18となるので、チェックする必要はありません。
したがって、最も小さい数は16、2番目に小さい数は18となります。



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