灘中学校2018年算数1日目第6問(解答・解説)


(解法1)
4桁の整数の上から2桁の数をb、下から2桁の数をcとすると、b×xは1176となり、c×xは
  119868−117600
 =2268
となります。
xは2268と1176の公約数だから、2268と1176の最大公約数の約数となります。
1176×2−2268=84だから、最大公約数の候補は84の約数となりますが、1176÷84=14となり割り切れるので、84が2268と1176の最大公約数となります。
あとは、84の約数を調べつくすだけです。
aが最も大きくなるのは、xが最も小さくなるときですね。
2268÷100=22.・・・だから、xが21以下のとき、cが3桁以上となり条件を満たしません。 下限チェック!
そこで、21より大きい84の約数を小さい順に調べます。
x=28のとき、1176÷28=42、2268÷28=81となり、条件を満たします。
したがって、a=4281、x=28となります。
(解法2)
119868を素因数分解すると、2×2×3×7×1427となります。 ←1427が素数であることは、1427<1600(40×40)で、40未満の素数で割り切れないことからわかります。
4桁の整数a、2桁の整数xとして考えられるものは、(a,x)=(1427,84)、(2854,42)、(4281,28)、(5708,21)、(8562,14)となります。
あとは、aが大きいものから順に調べていくだけです。
その際、117600が3の倍数であること、百の位が6であることに着眼すればいいでしょう。
8500も14も3の倍数でないから条件を満たしません。
5700×21は百の位が7になるので条件を満たしません。
4200×28は条件を満たします。
したがって、a=4281、x=28となります。



中学受験・算数の森TOPページへ