灘中学校2017年算数1日目第2問(解答・解説)
(解法1)
過不足算の問題として処理します。
「新たに20本を追加して、男子に4本ずつ、女子に5本ずつ配ると、過不足はありません」というのは、男子に4本ずつ、女子に5本ずつ配ると20本不足するということですね。
「生徒40人に鉛筆を配ることにしました。男子に5本ずつ、女子に3本ずつ配ると6本余る」ことから、男子に4本ずつ、女子に2本ずつ配ると6+40=46本余ります。 ←男子に配る鉛筆の本数を4本に揃える(差が生じるのが女子だけにする)ため、生徒全員に配る鉛筆を1本ずつ減らしました。
4 ・・・ 4 5 ・・・ 5 20不足
4 ・・・ 4 2 ・・・ 2 46余り
差0 ・・・ 0 3 ・・・ 3 20+46=66
女子は66/3=22人となり、男子は40−22=18人となります。
したがって、はじめに用意していた鉛筆は全部で
5×18+3×22+6
=90+66+6
=162本
となります。
(解法2)
「男子に5本ずつ、女子に3本ずつ配ると6本余ることが分かりました。そこで、新たに20本を追加して、男子に4本ずつ、女子に5本ずつ配ると、過不足はありません」ということから、男子に配る本数を5−4=1本減らし、女子に配る本数を5−3=2本増やすと、配る本数が6+20=26本増えることがわかりますね。
このことと生徒の人数が40人であることから、減点のつるかめ算と考えることができます。 ←男女合わせて40人いて、女子に2点ずつ与え、男子から1点ずつ減点すると合計26点になったというイメージです。
男子の人数は
(2×40−26)/(2+1)
=18人
となり、女子の人数は40−18=22人となります(以下略)。
なお、男女合わせて40人いて、女子に2点ずつ与え、男子から1点ずつ減点すると合計26点になるイメージで考えたときに、全員に追加で1点ずつ与えると考えれば、女子に3点ずつ与える(男子には加点も減点もしない)と合計26+40=66点になり、女子の人数は66/3=22人となります(以下略)。
(解法3)
消去算で処理します。
男子の人数を[1]人、女子の人数を<1>人とすると、与えられた条件から、
[1]+<1>=40 →[1]+26+<1>=66 ←下の式で出てきたものをうまく利用するため、両辺に26をたしました。
5×[1]+3×<1>+6+20=4×[1]+5×<1> →[1]+26=<2> ←両辺から[4]と<3>を取り除きました。
となり、
<2>+<1>=66
<3>=66
<1>=22
[1]=18
となります(以下略)。