灘中学校2000年算数1日目第9問(解答・解説)


小数より整数のほうが扱いやすいので、割られる数を100倍して考えます。
問題文の例も含めて、具体例で考えてみます。
  15÷4=3.75○→1500÷4=375
  15÷125=0.12○→1500÷125=12
  15÷2=7.5×→1500÷2=750
  15÷7=2.1428571・・・×→1500÷7=214.2・・・
条件を満たすのは、1500の約数でなければならないことがわかりますね。
しかも、約数のペアの相手の一の位の数が0以外でないといけないこともわかりますね。 ←約数のペアの相手の一の位の数が0の場合、小数第1位までの数になってしまいますね。
1500の約数を書き出します。
1500=15×10×10=3×5×2×5×2×5=2×2×3×5×5×5だから、約数の個数は
  3×2×4 ←素因数2の使用個数が0個〜2個の3通りあり、そのそれぞれに対して、素因数3の使用個数が0個か1個の2通りあり、そのそれぞれに対して、素因数5の使用個数が0個から3個の4通りあるからです。
 =24個
となります。
このことをあらかじめ確認していれば、ミスしにくいでしょう。
  1   2   3   4   5    6   10 12 15 20 25 30
1500 750 500 375 300 250 150 125 100 75 60 50
結局、条件を満たすものは、4、12、20、60、100、125、250、300、375、500、750、1500の12個となります。
なお、問題の条件は、
 15/□=小数第2位までの小数(小数点以下は、☆○(ただし、○≠0))
ということですが、
 15/□=小数「第2位まで」の小数(小数第2位が0の場合も含みます)
→1500/□=整数→1500=□×整数(□は1500の約数)
から、
 15/□=小数第1位までの小数(小数第1位が0の場合も含みます)
→150/□=整数→150=□×整数(□は150の約数)
を取り除くと考えると、1500の約数の個数(24個)から、150(2×3×5×5)の約数の個数(2×2×3=12個)をひいて、答えを求めることもできます。



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