開成中学校2010年算数第1問(3)(解答・解説)


1/12が小さいので、範囲をしぼって解こうとしても答えの候補が多くて面倒ですね。
そこで、通分を分析して解きます。
△と□の最大公約数を☆とし、△=☆×〇、□=☆×◎とします(〇と◎は互いに素(最大公約数が1))。
1/△+1/□=(◎+〇)/(☆×〇×◎)が1/12=(◎+〇)/{(◎+〇)×12}となるのですが、〇と◎が互いに素だから、〇も◎も◎+〇と互いに素となり、〇と◎は12の約数となります。
12の約数は、1、2、3、4、6、12となります。
このうち互いに素な2つの約数の組は(1,1)、(1,2)、(1,3)、(1,4)、(1,6)、(1,12)、(2,3)、(3,4)となり、このときの☆((◎+〇)×12/(〇×◎)を計算する機械的な作業)はそれぞれ24、18、16、15、14、13、10、7となるから、(△,□)=(24,24)、(18,36)、(16,48)、(15,60)、(14,84)、(13,156)、(20,30)、(21,28)となります。



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