甲南女子中学校2017年A2次算数第2問(解答・解説)

(1)
11の約数は1と11の2個だから、その平均は(1+11)/2=6となります。
また、15の約数は1と3と5と15の4個だから、その平均は(1+3+5+15)/4=6となります。
したがって、<11>+<15>=6+6=12となります。
(2)
約数が2個の整数は素数ですね。 ←(参考)を参照
平均を求める際、分母は2で一定だから、条件を満たすのは、分子が最大のとき、つまり、Aが2桁の最大の素数のときになります。
2桁の最大の素数は97だから、<A>の最も大きい値は(1+97)/2=49となります。
(3)
約数が5個の整数は〇×〇×〇×〇(〇は素数)と表される整数です。 ←5は素数だから、複数の素因数を含む場合はありえず、1種類の素因数のみで構成される数になります。一般に、1種類の素因数△個で構成される数の約数の個数は、素因数が何個含まれるか考える(含まれない場合も含みます)と、(△+1)個あることがわかります。
3×3×3×3×3=81<100<5×5×5×5だから、A=81となり、<A>の最も大きい値は(1+3+9+27+81)/5= 121/5(=24.2)となります。
(参考)
一般に、次のことが成り立ちます。
 約数が1個の整数・・・1
 約数が2個の整数・・・素数
 約数が3個の整数・・・素数の2乗(同じ素数2個の積)
 約数が奇数個の整数・・・平方数



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