神戸女学院中学部2003年算数第3問(解答・解説)

正六角形のイメージ

 (分割) 面積の等しい6つの三角形に分割!
正六角形の分割イメージ1 正六角形の分割イメージ2 正六角形の分割イメージ3

 (延長) 延長して、正三角形を作る!
正六角形の延長イメージ


さて、問題を解いてみましょう。

(1)「方眼紙」(正六角形の場合は、正三角形「方眼紙」)で求めます。
神戸女学院中学部2003年算数第3問(解答・解説)の図1

図のように、正六角形を分割します。
正六角形は、小さな三角形24個分で、三角形ABCは、小さな三角形9個分になります。 ←問題で与えられた正六角形と三角形ABCに含まれる正六角形(小さな三角形6個分)が相似(相似比は、2:1)であることから、面積比2×2:1×1=4:1であることを利用すれば、数え間違いを防げますね。
したがって、三角形ABCの面積は、
  100×9/24
 =75/2
 =37.5cm2

(別解)
神戸女学院中学部2003年算数第3問(解答・解説)の図2

図のように延長します。
三角形DEFと三角形DAC(三角形ABCと合同ですね)は相似(相似比2:(2+1)=2:3)だから、面積比は、2×2:3×3となります。
また、正六角形は、三角形DEF6個分です。
したがって、
  正六角形の面積:三角形ABCの面積
 =2×2×6:3×3
 =8:3
となり、
  三角形ABCの面積=100×3/8=75/2 (以下略)
となります。

(2)(1)と同様に「方眼紙」で求めます。
その際に、(1)との違い(下図の三角形PQRがあるかないかという違い)に注目すると、簡単に解けます。やはり自分で図を描くことは大切ですね。
神戸女学院中学部2003年算数第3問(解答・解説)の図3

三角形ABCの面積から、三角形ABCの内部で、三角形PQRの外部にある部分の面積を引けばいいですね。
三角形ABCの内部で、三角形PQRの外部にある部分は、3箇所(かしょ)ありますが、3つの面積は等しいので、1箇所だけ考えて3倍すればいいですね。
線分ABと線分PQが垂直だから、三角形ABCの内部で、三角形PQRの外部にある部分の三角形は、小さな正三角形の半分になります。
結局、斜線部分は、小さな正三角形
  9−0.5×3=7.5個分
となります。
したがって、求める面積は
  100×7.5/24
 =750/24
 =125/4
 =31.25cm2
となります。



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