甲陽学院中学校2023年算数1日目第5問(解答・解説)


過去に算数オリンピックで出された問題(算数オリンピック2002年ファイナル第3問)の図を消して、数値を変更した問題になります。
問題文に図がないので、とりあえず適当な図をかき、必要があれば修正することになりますが、正確な図をかくことに固執しないことが大切です。
甲陽学院中学校2023年算数1日目第5問(解答・解説)の図

2つの三角形PFGと三角形PHEの面積が等しいことから、その両者に三角形PEFの面積を加えたものも等しくなり、三角形GEFの面積と三角形HEFの面積も等しくなります。
底辺EFが等しいことから、三角形GEFと三角形HEFは高さも等しくなり、EFとGHは平行となります。
したがって、三角形BFEと三角形DHGは相似(相似比はBF:DH=3:2)となるから、BEの長さをBcmとすると、DGの長さはAcmとなり、長方形ABCDの縦の長さに着目すると、
 B+3=A+7
 @=4
となり、DGの長さは4×A/@=8cmとなります。
また、三角形PEFと三角形PGHは相似(相似比は、EF:GH=3:2)だから、PF:PH=3:2となり、三角形PGHの面積は90×2/3=60cm2となります。
結局、三角形DFGの面積は
  三角形PFGの面積+三角形PGHの面積+三角形DGH−三角形DHFの面積
 =90+60+12×8×1/2−12×(8+7)×1/2
 =108cm2
となり、FCの長さは
  108×2/8 ←面積の逆算ですね。
 =27cm
となるから、長方形ABCDの面積は
  (8+7)×(18+27)
 =15×45
 =675cm2
となります。
なお、三角形の面積の逆算の処理の部分ですが、変化量で処理することもできます。



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