栄光学園中学校2013年算数第4問(解答・解説)

(1)(2)
Aの一の位の数とXの6倍の和が60以上にならないと条件を満たさないから、Xの6倍は60−9=51以上となり、これを満たす1桁の数Xは9だけとなります。 下限チェック!
このとき、Aの一の位の数は、60−9×6=6以上となるので、6、7、8、9のいずれかとなります。
問題の操作の結果3桁の整数になると、十の位の数が減ってしまうので、問題の操作を行っても2桁の整数のままでないといけません。 ←このことがわからなければ、具体的な例を考えてみるとよいでしょう。例えば、97+9=106の場合、一の位から十の位に1繰り上がりますが、さらに、十の位から百の位に繰り上がり、十の位の数が減ってしまいますね。
結局、Aは99−54=45以下となるから、Aとして考えられるものは16、17、18、19、26、27、28、29、36、37、38、39となります。 ←個数を求めさせるべきでしょう。なお、問題の操作を6回行った場合から範囲をしぼって答えを求めていますが、問題の条件をすべて満たしています。
(3)(4)
Yを4個かけあわせた数とBの積が100000以上にならないと条件を満たさないから、Yを4個かけあわせた数は100000/99=1010.・・・以上となります。 下限チェック!
5×5×5×5=625、6×6×6×6=1296だから、これを満たす1桁の数Yは6、7、8、9のいずれかとなります。
Bが最も小さくなるのは、Yが最も大きくなるとき、つまりYが9となるときですね。
  100000/(9×9×9×9)
 =15.・・・
だから、Bとして考えられる最も小さいものは16となります。 ←問題の操作を4回行った場合から範囲をしぼって答えを求めていますが、問題の条件をすべて満たしています。



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