一橋大学2026年前期数学第5問(解答・解説)


説明の便宜上、4つのひもを@(両端をA、B)、A(両端をC、D)、B(両端をE、F)、C(両端をG、H)とし、ひもの両端をパートナーと呼び、同じ組になった2つの端をペアと呼びます。
まず、8つの端のうちの1つの端に注目します。
この端と同じ組になる端の決め方は、7通りあります。
次に、残った6つの端のうちの1つの端に注目します。
この端と同じ組になる端の決め方は、5通りあります。
次に、残った4つの端のうちの1つの端に注目します。
この端と同じ組になる端の決め方は、3通りあります。
最後に、残った2つの端のうちの1つの端に注目します。
この端と同じ組になる端の決め方は、1通りあります。 ←最後の2つの端は同じ組にならざるを得ないので、このように考えなくても、1通りであることは明らかですね。
したがって、4つの組の分け方は
  7×5×3×1 ←「同時に起こる⇒積の法則」
 =105通り
あります。
少し面倒ですが、とりあえず、4つの組に名前があると考えて、4つの組に入る端の組み合わせを確定した後、組に区別がないことを考慮(組の入れ替えの場合の数(4×3×2×1)で割る)してもよいでしょう。
1つ目の組に入る端の決め方が(8×7)/(2×1)通りあり、そのそれぞれに対して、2つ目の組に入る端の決め方が(6×5)/(2×1)通りあり、そのそれぞれに対して、3つ目の組に入る端の決め方が(4×3)/(2×1)あり、そのそれぞれに対して、4つ目の組に入る端の決め方が1通りあるから、4つの組の分け方は
  (8×7)/(2×1)×(6×5)/(2×1)×(4×3)/(2×1)×1×1/(4×3×2×1)
 =105通り
となります。
(1)
N=4となるのは、@〜Cのすべてのひもで両端を同じ組とする1通りだけですね。
したがって、求める確率は1/105となります。
(2)
@のAと同じ組となるのは、A〜Cの6つの端のいずれかで6通りあり、そのそれぞれに対して、Aのペアに選ばれた端のパートナーと同じ組になるのは、@とAのペアの端が属するひも以外の2つのひもの4つの端のいずれかで4通りあり、そのそれぞれに対して、直前に選んだ端のパートナーと同じ組になるのは、いまだ端が選ばれていない1つのひもの2つの端で2通りあり、あとは自動で確定するから、この場合は全部で
  6×4×2
 =48通り
あります。
したがって、求める確率は48/105=16/35となります。
(3)
N=0となることもN≧5となることもありえませんね。
N=2の場合について考えます。
次の2つの場合が考えられます。
(あ)1つのひもでできる輪と3つのひもでできる輪ができる場合
条件の対等性を考慮すると、@とそれ以外の3つのひもの場合について考え、それを4倍すればいいですね。
AのCと同じ組となるのは、BかCの4つの端のいずれかで4通りあり、そのそれぞれに対して、Cのペアに選ばれた端のパートナーと同じ組になるのは2通り(例えば、CのペアがBのいずれかの場合は、Cのいずれかとなりますね)あり、あとは自動で確定するから、この場合は全部で
  4×2×1×4
 =32通り
あります。
(い)2つのひもでできる輪が2つできる場合
@に着目すると、@と1つの輪を構成するひもの選び方はA〜Cの3通りあります。
条件の対等性を考慮すると、「@とA」と「BとC」の場合について考え、それを3倍すればいいですね。
@のAと同じ組となるのは、Aの2つの端のいずれかで2通りあり、あとは自動で確定します。
BとCについても同様だから、この場合は全部で
  2×2×3
 =12通り
あります。
結局、N=2となる場合は32+12=44通りあり、N=3となる場合は105−(1+48+44)=12通りあります。
したがって、求める期待値は
  (1×48+2×44+3×12+4×1)/105
 =176/105
となるます。
誘導を考慮すると、N=2と3のいずれかの場合を求めて余事象を考えることになりますが、上の解法では、あえて(勉強のため)面倒な方を求めています。
因みに、N=3となる場合を直接求めると、(4×3)/(2×1)×2=12通りとなります。
なぜこのようになるか考えてみるとよいでしょう。



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