東京大学2026年理科数学第2問・文科数学第2問(解答・解説)
1957年の東大入試問題の数値が変わっただけの問題です。
(1)
n=5の場合を考えるということですね。
3×5=15個の点から異なる3個の点を選ぶ場合は
(15×14×13)/(3×2×1)
=455通り
あります。
このうち、選んだ3点が三角形の3頂点とならない場合、つまり、選んだ3点が一直線上に並ぶ場合を取り除きます(余事象の利用)。
選んだ3点が一直線上に並ぶ場合は、以下の4つの場合があります。
(あ)選んだ3点が縦に並ぶ場合
(い)選んだ3点が横に並ぶ場合
(う)選んだ3点が右上がりに並ぶ場合
(え)選んだ3点が左上がり(右下がり)に並ぶ場合
(あ)の場合
図のピンク色で縦に囲んだ5つの点から異なる3点を選ぶ場合で、これはピンク色で囲んだ5つの点から選ばない2点を選ぶと考えればよく、この場合は
(5×4)/(2×1)×3
=30通り
あります。
(い)の場合
図のピンク色で横に囲んだ3つの点からすべての点を選ぶ場合で、この場合は5通りあります。
(う)の場合
一直線上に並ぶ3点の真ん中の点が、縦に並んだ5個の点の真ん中の列(左から2列目)のところに来ることに着眼して解きます。 ←真ん中=平均のイメージです。
説明の便宜上、真ん中の列に並んだ点を下から順に1、2、3、4、5と表記することにします。
1と5はありませんね。 ←1がなければ、5もないことになります(点対称性の利用)。〜対称性を利用して作業を減らす!
2(○のところですね)について考えます。
○のところは、左に1、下に1移動した点を考えることができ、点対称性により、右に1、上に1移動した点を考えることができる(以下同じ)ので、一直線上に並ぶ3点が1通りだけあります。 ←上下に真っ二つに分けた場合の下半分を考える場合、右上の点が取れなくなることはないですね(以下同じ)。
4(△のところですね)も同様に1通りあります。 ←右に1、上に1移動した点を先に考えればいいですね。
3(□のところですね)について考えます。
左に1、下に1、2移動した点を考えることができ、一直線上に並ぶ3点が2通りあります。
結局、この場合は1+2+1=4通りあります。
(え)の場合
(う)の場合同様、4通りあります。 ←線対称性の利用〜対称性を利用して作業を減らす!
(あ)〜(え)より、条件を満たす場合は
455−(30+5+4×2)
=412通り
あるから、求める確率は412/455となります。
(2)
n=2×mの場合を考えるということですね。
3×2×m=(6×m)個の点から異なる3個の点を選ぶ場合は
(6×m×(6×m−1)×(6×m−2))/(3×2×1)
=2×m×(6×m−1)×(3×m−1)(通り)
あります。
このうち、選んだ3点が三角形の3頂点とならない場合、つまり、選んだ3点が一直線上に並ぶ場合を取り除きます(余事象の利用)。
選んだ3点が一直線上に並ぶ場合は、以下の4つの場合があります。
(あ)選んだ3点が縦に並ぶ場合
(い)選んだ3点が横に並ぶ場合
(う)選んだ3点が右上がりに並ぶ場合
(え)選んだ3点が左上がり(右下がり)に並ぶ場合
(あ)の場合
図((1)の図を参照)のピンク色で縦に囲んだ(2×m)個の点から異なる3点を選ぶ場合で、この場合は
(2×m×(2×m−1)×(2×m−2))/(3×2×1)×3
=2×m×(2×m−1)×(m−1)
あります。
(い)の場合
図((1)の図を参照)のピンク色で横に囲んだ3つの点からすべての点を選ぶ場合で、この場合は(2×m)通りあります。
(う)の場合
一直線上に並ぶ3点の真ん中の点が、縦に並んだ(2×m)個の点の真ん中の列(左から2列目)のところに来ることに着眼して解きます。
説明の便宜上、真ん中の列に並んだ点を下から順に1、2、3、4、・・・、m、m+1、・・・2×m−1、2×mと表記することにします。
1と2×mはありませんね。 ←1がなければ、2×mもないことになります(点対称性の利用)。〜対称性を利用して作業を減らす!
2(○のところですね)について考えます。
○のところは、(1)同様1通りあります。
2×m−1も同様に1通りあります。 ←右に1、上に1移動した点を先に考えればいいですね。
3(□のところですね)について考えます。
(1)同様、2通りあります。
2×m−2のところも同様に2通りあります。
m(☆のところですね)について考えます。
左に1、下に1、2、・・・、m−1移動した点を考えることができ、一直線上に並ぶ3点が(m−1)通りあります。 ←次のように一般化することができますね。k(1≦k≦m)のところについて考える場合、左に1、下に1、2、・・・、k−1移動した点を考えることができ、一直線上に並ぶ3点が(k−1)通りあります。
結局、この場合は{1+2+・・・+(m−1)}×2=(1+m−1)×(m−1)×1/2×2=m(m−1)通りあります。
(え)の場合
(う)の場合同様、m(m−1)通りあります。 ←線対称性の利用〜対称性を利用して作業を減らす!
(あ)〜(え)より、条件を満たす場合は
2×m×(6×m−1)×(3×m−1)−{2×m×(2×m−1)×(m−1)+2×m+m(m−1)×2}
=2×m×{18×m×m−6×m−3×m+1−(2×m×m−2×m−m+1+1+mー1)} ←分配法則の逆を利用した後の計算が小学生には若干厳しいですが、分配法則を利用して処理しています。例えば、(6×m−1)×(3×m−1)=(6×mー1)×3×m−(6×m−1)=18×m×m−3×m−6×m+1(「ひきすぎたらたす」の利用でマイナス×マイナスの計算を回避)となります。・・・−(6×m−1)の部分は、引かれる数と引く数の両方に1を足して、・・・+1−6×mとして、マイナス×マイナスの計算を回避することもできます。
=2×m×(16×m×m−7×m)(通り)
あるから、求める確率は2×m×(16×m×m−7×m)/{2×m×(6×m−1)×(3×m−1)}={m×(16×m−7)}/{(6×m−1)×(3×m−1)}となります。
なお、(1)の場合も(2)の場合も、(い)、(う)、(え)の場合をまとめて検討することも可能ですが、分析的に解くため、上記のような場合分けにしました。