名古屋大学1987年前期文系数学第3問(解答・解説)

(1)
硬貨を3回投げたとき、1×3=3以上2×3=6以下進むことになります。 上限チェック・下限チェック!
最後にAにいるためには、4の倍数だけ進むことになりますが、3回の場合は、4進む場合しかありません。
1、1、2の2がどこに来るかを考えればよいから、求める場合は3通りあります。 ←1と2が合計3個で4になるというつるかめ算ですが、わざわざそんなことを考えなくもいいでしょう。
(2)
硬貨を3回投げたとき、1×10=10以上2×10=20以下進むことになります。 上限チェック・下限チェック!
最後にAにいるためには、4の倍数だけ進むことになりますが、10回の場合は、(あ)20進んだ場合、(い)16進んだ場合、(う)12進んだ場合が考えられます。 ←12、16、20の順番に処理してもできますが、極端な場合から考えた方が楽になる(つるかめ算を解く際の考え方ですね)ことが多いので、20、16、12の順番に処理します。
(あ)20進んだ場合
10回とも2の1通りですね。
(い)16進んだ場合
2が6回、1が4回になります。 ←(あ)の場合から、2を1に切り替えて4減らすのだから、つるかめ算云々するまでもないですね。(う)の場合も同様です。
10回のうちどの4回が1となるかを考えればよいから、この場合は
  (10×9×8×7)/(4×3×2×1) ←組合せですね。
 =210通り
あります。
(う)12進んだ場合
2が2回、1が8回になります。
10回のうちどの2回が2となるかを考えればよいから、この場合は
  (10×9)/(2×1) ←組合せですね。
 =45通り
通りあります。
以上(あ)〜(う)より、求める場合は
  1+210+45
 =256通り
あります。



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