麻布中学校2012年算数第2問(解答・解説)


A、B、Cはいずれも等差数列で、Aは6で割ると1余る数を小さい順に並べたもの、Bは10で割ると6余る数を小さい順に並べたもの、Cは15で割ると10余る数を小さい順に並べたものとなっています。
(1)
6で割ると1余る数は奇数で、10で割ると6余る数は偶数ですね。
したがって、解答例は「Aには奇数が並び、Bには偶数が並んでいるため、両方の条件を満たすことはありえないから。」となります。
(2)
10で割ると6余る数は5で割ると1余る数で、15で割ると10余る数は5の倍数ですね。
したがって、解答例は「Aには5で割ると1余る数が並び、Bには5の倍数が並んでいるため、両方の条件を満たすことはありえないから。」となります。
(3)
6で割ると1余る数は6個ごと、10で割ると6余る数は10個ごと、15で割ると10余る数は15個ごとに現れるので、1周期の30(6と10と15の最小公倍数)個を調べてもいいですが、親切な誘導があったので、それに従って解いていきます。
AとCに共通に現れる数(〇とします)は、6で割ると1余り、15で割ると10余る数となります。
〇+5は6でも15でも割り切れる数、つまり30(6と15の最小公倍数)の倍数となり、〇=30×△ー5(△=1、2、3、・・・)となります。
  (2012+5)/30
 =67.・・・
となるから、2012以下の整数の中に、AとCに共通に現れる数は67個あります。
  (2012−1)/6
 =335.・・・
だから、2012以下の整数の中に、Aに現れる数は335+1=336個あります。
  (2012−6)/10
 =200.・・・
だから、2012以下の整数の中に、Bに現れる数は200+1=201個あります。
  (2012−10)/15
 =133.・・・
だから、2012以下の整数の中に、Cに現れる数は133+1=134個あります。
したがって、2012以下の数はDの中に
  336+201+134−67 ←(1)、(2)が利用できましたね。
 =604個
あります。



中学受験・算数の森TOPページへ