筑波大学附属駒場中学校1998年算数第1問(解答・解説)

(1)
問題文の例の数列の続きを書いていくと、
 1,2,2,4,8,2,6,2,2,・・・・・・
となり、1番目の数が1で、2番目以降は2、2、4、8、2、6の6個の数字の繰り返しとなります。
(ア)
  (15−1)÷6
 =2・・・2
だから、15番目の数は繰り返しの2番目の数、つまり2となります。
(イ)
1998−1は6で割ると5余る数だから、1998番目の数は繰り返しの5番目の数、つまり2となります。 ←1998は3の倍数判定法と2の倍数判定法より6で割り切れることがすぐにわかるので、そこから1を引くと6で割ると5余る数であることがすぐにわかりますね。
(2)
偶数が登場するのは、2番目の数が0以外の偶数のときですね。 奇数×奇数=奇数だから、2番目が奇数の場合すべて奇数となります。また、2番目の数が0の場合、2番目以降の数がすべて0となってしまいますね。
そこで、2番目の数が2、4、6、8の場合を調べつくします。
(あ)2番目の数が2のとき
(1)の場合ですね。
  (100−1)÷6
 =16・・・3
だから、100番目の数は、繰り返しの3個目の数、つまり4となるから、条件を満たしませんね。
(い)2番目の数が4のとき
与えられたルールに従い数を書き出していきます。
 1、4、4、6、4、4、・・・
1番目の数が1で、2番目以降は、4、4、6の3個の数字の繰り返しになります。
  (100−1)÷3
 =33
だから、100番目の数は、繰り返しの3個目の数、つまり6となり、条件を満たします。
(1)(イ)と同様にすると、1998番目の数は繰り返しの2番目の数、つまり4となります。
(う)2番目の数が6のとき
与えられたルールに従い数を書き出していきます。
 1、6、6、6、・・・
1番目の数が1で、2番目以降はすべて6となり、条件を満たします。
1998番目の数も当然6となります。
(え)2番目の数が8のとき
与えられたルールに従い数を書き出していきます。
 1、8、8、4、2、8、6、8、8、・・・
1番目の数が1で、2番目以降は、8、8、4、2、8、6の6個の数字の繰り返しになります。
(あ)のときと同様にすると、100番目の数は、繰り返しの3個目の数、つまり4となるから、条件を満たしませんね。
(あ)〜(え)より、1998番目の数として考えられるもの4と6となります。



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