桜蔭中学校2020年算数第3問(解答・解説)
立体図形の求積の問題ですが、実質的には平面図形の相似の問題にすぎません。
(1)
与えられた条件より、BC:GC:BG=MD:DA:AM=3:4:5となり、BCの長さが4cmだから、GCの長さは
4×4/3
=16/3cm
となり、BGの長さは
4×5/3
=20/3cm
となります。
(2)
対称性を利用します。
辺ABの真ん中の点をOとすると、三角形LNOと辺ABは垂直だから、三角すいALBNの体積は
三角形LNOの面積×ABの長さ×1/3
=(16/3−3)×4×1/2×(3×2)×1/3 ←三角形LNOの面積については、三角形OMN(OMの長さが4cm、MNの長さが16/3cm、角OMNが直角)を抜き出して考えればいいでしょう。立体図形のまま考えるのではなく、必要に応じて平面を抜き出して平面図形として処理することが大切です。
=28/3cm3
となります。
(3)@
三角形ANBの面積は
長方形ABGHの面積×1/2
=6×20/3×1/2
=20cm2
となります。
A
三角形ALNと三角形BLNは合同で、その面積の合計は
LNの長さ×AMの長さ×1/2×2 ←三角形AMN(角AMNが直角)を抜き出して考えればこのようになることがわかるはずです。
=(16/3−3)×5×1/2×2
=35/3cm2
となります。
また、三角形ALBの面積は
ABの長さ×OLの長さ×1/2
=6×5×1/2 ←三角形OML(OMの長さが4cm、MLの長さが3cm、角OMLが直角)を抜き出して考えれば、OLの長さが5cmとなることはすぐにわかりますね。
=15cm2
となります。
したがって、立体ALBNの表面積は
20+15+35/3
=140/3cm2
となります。