兵庫県公立高校2003年数学第7問B(解答・解説)


さいころの出た目に関するルールを整理しておきましょう。
  1、3、5→投げた方が1、3、5増加(投げていない方が1、3、5減少)
  2、4、6→投げた方が1、2、3減少(投げていない方が1、2、3増加)

奇数回目にはAが投げ、偶数回目にはBが投げることに注意しましょう。
また、球をAとBがやりとりするだけなので、球の個数の和が一定(12×2=24)であることにも注意しましょう。

(1)
1回目に3の目が出ると、Aの球の個数は3個増加します。
また、2回目に6の目が出ると、Aの球の個数は3個増加します。
したがって、1回目終了後のAの球の個数は
  12+3=15個
となり、2回目終了後のAの球の個数は
  15+3=18個
となります。

(2)
2回目に4の目が出ることにより、Aの球の個数は2個増えます。1回目と3回目はAがさいころを投げるので、3回目終了後にAの球の個数が12個となる(はじめの個数と変わらない)のは、Aがさいころを2回投げたことにより、Aの球の個数が2個減るということですね。
さいころを2個投げる問題なので、6×6の表をかきます。
兵庫県公立高校2003年数学第7問B(解答・解説)の図1

右の表での「増」、「減」は、Aの球の個数の増加、減少を表します。
右の表で、2減となるところを探せばいいですね。
一番上の行から順に探していけばいいでしょう。
答えとしては、次の3通りが考えられます。

1回目 3回目

なお、1回目に出た目と3回目に出た目が入れ替わったとしても、本小問の場合、影響はありません。表の赤点線に関して対称となることも確認しておきましょう。対称性を利用して作業を減らす!

(3)
AとBの球の個数の和が一定(24個)であることを利用します。
2回目終了後、Aの球の個数がBの球の個数のちょうど2倍となるということは、2回目終了後のAの個数が
  24×2/(2+1) ←比例配分ですね。
 =16個
になるということですね。
結局、A、Bがそれぞれ1回ずつさいころを投げたことにより、Aの球の個数が16−12=4個増えるということですね。
さいころを2個投げる問題なので、6×6の表をかきます。
兵庫県公立高校2003年数学第7問B(解答・解説)の図2

上の表での「増」、「減」は、Aの球の個数の増加、減少を表します。
(2)の表とは微妙に違う(2回目と3回目とでは増減が逆になる)ことに注意しましょう。
上の表で、4増となるところを探せばいいですね。
一番上の行から順に探していけばいいでしょう。
求める場合は、3通りですね。
なお、本小問の場合、1回目に出た目と2回目に出た目が入れ替わると、影響がある(Aがさいころを投げるのとBがさいころを投げるのでは、Aの球の個数の増減の仕方が違いますから)ので、対称性を利用することはできません。



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