慶應義塾中等部2017年算数第7問(解答・解説)


覆面算の問題ですね。
(1)
まず、足し算を掛け算になおします。
  ABCD
 ×   2
  BCD■
AもBも最高位に来ているので0はありえませんね。
A、Bが異なる数字で、ABCDが最も小さいものを考えるのだから、A=1、B=2となる場合を考えます。 ←最高位の数字を考えても矛盾しませんね。
  12CD
 ×   2
  2CD■
千の位に繰上りがあってはいけないことと、百の位の数から、Cは4以上となります。
ABCDが最も小さいものを考えるのだから、C=4となる場合を考えます。
このとき、Dは8以上となりますが、Dが8以上のとき、一の位から1繰り上がることになるので、Dは8となりえず、9に確定します。
したがって、A=1、B=2、C=4、D=9となります。
(2)
まず、一の位に注目します。
D×Dの一の位の数がDとなることから、Dは0、1、5、6のいずれかとなりますが、ABCD×Dが5桁の数となることから、Dが0や1となることはありません。
また、Dが5の場合、ABCD×C、ABCD×B、ABCD×Aの一の位の数が0か5となり、それぞれの計算結果の一の位の数のC、B、Aのうち少なくとも2つが同じ数となり、条件を満たしません。
結局、Dは6となります。
ABCDは偶数となるから、ABCD×C、ABCD×B、ABCD×Aのそれぞれの一の位の数のC、B、Aは偶数となります。
C、B、Aのいずれかが0の場合、計算結果が0となり、5桁の数とならないから、条件を満たしません。
また、6は既に使用済みなので、C、B、Aは2、4、8のいずれかとなります。
千の位の数が2か4のとき、それを2倍した数は5桁の数とならないので、条件を満たしません。
したがって、Aは8となります。
ABCDが最も小さくなる8246を試してみると、条件を満たしていることがすぐにわかるので、A=8、B=2、C=4、D=6となります。



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